漁船にのって・・・
ホッカイシマエビ漁を体験

レポーター

山育ちで泳ぎはだめだけど、好奇心満タンのレポーターが、ワールドワイドフィーシャーマンでならす髭のIno氏の漁船に同乗させてもらった。いざ能取湖のホッカイシマエビ漁へ。



早朝4:00に出港予定の北海シマエビ漁の取材をすることになった。寝過ごすこともなく、午前3:40には、現場の卯原内漁港に到着。しかし、辺りはまだ暗く、漁師の人も来ていない・・・。車から降りると、8月の朝とは思えないほど寒く強い風が吹いている。と言うことは、風が強い=波が高い=船が揺れる=船酔い!と嫌な予感が頭の中を駆けめぐるが、ここまできたからにはもう乗るしかない!一大決心をしていると、今回船に乗せて頂く漁師の井上さんが登場!このInoさん、2年間カナダに住んだり、13カ国も海外に行っているという国際派漁師である。以前には、バカボンのパパの作者である「赤塚不二夫」もこの船に乗ったことがあるそうだ。

ようやく白々と夜が明けてきた4:00きっかりに私たちを乗せた船はゆっくりと港を出て行くが、やはり波は高い・・・。しかも!私の一番苦手とする上下のフワ〜ンとした揺れ!「ウゥ・・・、これはまずい・・・」と思っているうちに前日の夕方に仕掛けておいたカゴを引き揚げるポイントに到着!(揺れで危うく取材することを忘れそうになる。)デジカメで撮影を始めるが、これが船の揺れでなかなかうまく撮影ができない!実は、船の上で撮影したほとんどがぶれてしない使い物にならなかった・・・。(本当に波のせいだけなのだろうか?)

Inoさんが馴れた手つきでカゴを引き揚げると、カゴの中には半透明のグリーンの北海シマエビがたくさん入っている!


薄い深緑色をしているシマエビ




シマエビの餌はサンマ!

餌のサンマを目当てにカモメが集まってきます。


北海シマエビ漁のカゴは前日の夕方に15個仕掛けておく。場所は漁師によっ て違うので同じ能取湖内の漁であっても収量と収入は大きな差がつくとのこと。この日の漁は井上さん「なーんもだ」。今年は寒くて水温が上がらないのが原因だそうです。しかし、この日船の上で生の北海シマエビを食べさせてもらいましたが、プリプリッとした歯ごたえでおいしかったです。普通は茹でるか焼いて食べる北海シマエビですがお刺身で食べる生の北海シマエビって店で見かけないので残念!船の上でのこの味は最高。皆さんも一日漁師体験はどうですか? シーズンは8月。

 
約1時間程で漁を終える。この頃になると船の揺れにも馴れてきて、立ったままでも平気になってました。港に戻ってくるとすぐに生きたままの北海シマエビを茹でます。グラグラと煮立ったお湯の中に北海シマエビを入れると、一瞬にして深紅色に変わります。(茹で時間は5、6分)生きているのを茹でないとだめなのだそうです。
茹でた後はすぐに冷やし大きさごとに選別・梱包。午前10時頃には出荷します。茹で上がった北海シマエビをご馳走になりましたが、茹でたては甘みがあってとっても美味しい〜!!ただ普通はなかなか茹でたての物を食べることは無いと思います。そこで冷凍北海シマエビの美味しい食べ方は、前日から冷蔵庫で自然解凍すると水っぽくなく美味しく食べられるそうです。(おわり)


※オホーツク沿岸の北海シマエビ漁は資源保護のため産卵期をはずした一定期間・漁獲量を決めて行われている。
サロマ湖 7月、ノトロ湖 8月、尾代沼。
TOP新鮮浜情報漁船にのって魚貝類図鑑魚貝類の試食会魚貝類のお店漁港マップ