サロマ湖の漁港
夕日のサロマ湖
栄浦漁港 海と湖を区切る細い砂州が果てしなく続く。人々が「龍宮街道」と呼び、ハマナス、エゾカンゾウが咲き乱れる原生花園と鮮やかな夕暮れは、人々の心を魅了します。サロマ湖は美しい魅惑のエリアです。同時に、全国3位の広さを持ち、湖内に5つの漁港を有する育てる漁業の拠点でもあるのです。
 以前のサロマ湖は、砂州を破った海水が時折流れ込む汽水湖でした。船でオホーツク海に出ていくとき、船で砂州乗り越さなければ外洋に出ていけませんでしたが、昭和4年、サロマ湖とオホーツク海を隔てた砂州を漁民が切り開き、海への出口を作ったのです。新鮮な海水がいつも流れ込むようになったサロマ湖は、ホタテなどの栽培漁業に最適な環境が作られていきました。
 一方、急激な環境の変化は、高い水温を好むカキの自然繁殖を妨げ、流氷の流れ込みによる漁業被害をもたらしました。しかしいま、サロマ湖の漁業は、生き残ったカキを保存するとともに、低水温を好むカキを導入し、カキの品種改良を行うことで、サロマ湖で自然に育つカキを復活させようとしています。流氷に対しては湖口にアイスブームといわれる防氷ネットを設置し、流氷の流れ込みを抑止する試みがはじめられました。
 自然と調和した中にも漁民のチャレンジ精神が息づく漁業がサロマ湖にはあるのです。
サロマ湖の漁獲割合
<サロマ湖の位地>
 湧別町・佐呂間町及び常呂町の三町と境界を接し、往年は海であった海跡湖であり、その位置・規模は、●位置:北緯44゜東経146゜ ●面積:150ku ●周囲:92q ●水深:-19.5m(最深部)と琵琶湖・霞ヶ浦に続き全国第3位の規模を誇っている。
<サロマ湖の漁業形態>
サロマ湖では、ホタテ貝の採苗と養殖を行っている。外海では採苗地蒔放流により、年間約7万トンの生産を揚げる道内有数のホタテ漁場を擁しているほか、カキの養殖、サケ定置網漁業、刺網漁業等が盛んである。
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