サロマ湖の漁港 |
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以前のサロマ湖は、砂州を破った海水が時折流れ込む汽水湖でした。船でオホーツク海に出ていくとき、船で砂州乗り越さなければ外洋に出ていけませんでしたが、昭和4年、サロマ湖とオホーツク海を隔てた砂州を漁民が切り開き、海への出口を作ったのです。新鮮な海水がいつも流れ込むようになったサロマ湖は、ホタテなどの栽培漁業に最適な環境が作られていきました。 一方、急激な環境の変化は、高い水温を好むカキの自然繁殖を妨げ、流氷の流れ込みによる漁業被害をもたらしました。しかしいま、サロマ湖の漁業は、生き残ったカキを保存するとともに、低水温を好むカキを導入し、カキの品種改良を行うことで、サロマ湖で自然に育つカキを復活させようとしています。流氷に対しては湖口にアイスブームといわれる防氷ネットを設置し、流氷の流れ込みを抑止する試みがはじめられました。 自然と調和した中にも漁民のチャレンジ精神が息づく漁業がサロマ湖にはあるのです。
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