Mussel(ムール貝)とは
|
欧米でMusselと呼ばれる貝が日本にもいます。「イガイ」「ムラサキガイ」と呼ばれる種がその仲間です。 えー!あの貝?そうです。黒くてやや細長い卵形の貝です。あの貝は食べられないはず。そう思っている人が多いのではないでしょうか。 昔はこうして食べていた。 ・ムラサキイガイをボイルして取り出した身を醤油で佃煮にして保存食にしていた。このお婆さんは亡くなっていますが、アイヌの人たちの伝統的な食べかたを伝えていた。(のとろ湖) ・殻付きのまま鍋で蒸して食べていた。キャンプ・海水浴時などたき火で焼いたり、海草などに包んで蒸して食べたこともあるが、ホタテ、ウニ、カニがふんだんにあった。 ・昭和40年代まで漁として「イガイ」をハサミ漁で収穫。ボイル剥き身で出荷。珍味加工原料にされていた。(サロマ湖) 日本の状況 ・三重の企業が殻付き・剥き身で販売。(三重県) ・青森のアスパムラーメンに「ムラサキイガイ」が入っている。(青森県) ・しゅうり貝(ムール貝の呼び名の一つ)の炊き込みご飯(岩手県) 世界の状況 ・世界の「ムール貝」の需要は増えている。海外では殻付き生鮮貝が主であるが、殻付き冷凍、ハーフシェル冷凍、剥き身冷凍、半調理食品としての加工が増加している。殻付きムール貝を蒸して食べるのがポピュラーでヨーロッパでも北米でも年中レストラン、ビアホールなどのメニューとして供されている。 ・世界のムール貝漁獲量は130万トンとも90万トンとも推定されている。牡蛎97万トン、ホタテの150万トンに比しても消費量の多いことが明らか。 ・スペインが一番多く水揚げし20万トン。自国消費する。オランダ、フランス、イタリアと続く。 ・中国は1983年10万トン。1995年40万トン。チリ1万トン。 ・ニュージーランドは品種改良・養殖によって「緑ムール貝」を独自のブランド化して世界に売り込み。7万3千トンの輸出。ソコタラに継ぐ主要水産物。 ・日本はニュージーランドのグリーンマッスルの3番目主要輸入国。 ・北米でも収穫・消費されている。カナダでは従来のブルーマッスル、グリーンマッスル に加えて新しくブロンドマッスルの種苗生産をおこなっている。 ホタテ生産の邪魔ものか ホタテ生産地のサロマ湖では、ホタテと生息条件が、餌、産卵時期が近いので邪魔物と見なされています。ホタテ・カキなどの水中垂下方式の養殖では「ムール貝」が付かないように何回も掃除します。 現在、ムール貝の本格的な養殖は行われていませんが、天然発生のものでも2年以上たったものは「ムール貝」食用サイズになります。 |
TOP | 新鮮浜情報 | 漁船にのって | 魚貝類図鑑 | 魚貝類の試食会 | 魚貝類のお店 | 漁港マップ |