人気ものの「風船魚」の産卵・孵化に成功(2005年6月12日)
網走市天都山流氷館(0152-43-5951 http://www.ryuhyokan.com/)
華麗な姿で泳ぐ人気者の「クリオネ」の隣の水槽の「風船魚」は新顔。
厳しい潮流れに吸盤で海底に定着。小さな縄張りで生息。環境に適応し体の色を変える。
この度、雌雄の強い絆で生きる産卵・孵化の様子が初めて観察・記録された。
@雄は縄張りの巻貝の殻に産み付けられる多くのメスの卵を排除する活動を繰り返し特定の「メス」卵のみを守る。
A孵化の際にはその「オス」が「エラ」で卵に刺激を与え、又は吸い込んで吐き出す動作を繰り返し孵化を助ける。
Bエラで殻の中に水流を起こすと孵化した稚魚が浮遊を始める。
C画像中央はオスの様子、左上はエアレーション、水中の黒点は孵化直後の稚魚。
担当の三島さんと、偶然の機会に感激の古澤有美さん。
三島さんは職員による親身の世話に率先して参加。我が子の様に当日の様子を説明してくれた。水産養殖に携わっている有美さんも簡易な設備での施工に大きなヒントを得たと大喜び。
経過;
@前日1尾孵化したのを観察。
A当日朝2尾誕生。
B当日午前9時前に40尾を数えた。
C当日10時過ぎには数百尾(画像)。
Dその後更に孵化数千?。
一旦、殻を離れたオスが再度殻に戻っている。
「風船魚の水槽」
右上、右下が風船魚の成魚
巻き貝の空殻に卵が生みつけられている。
ホヤや殻
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