「続 雪かき今昔」 Gpapaさん記
続 雪かき今昔
先日の大雪の名残はまだ家の周りにうずたかく積もっていて、あちこちの家では融雪剤を撒いて一日も早い雪解を促したり、少しずつ毎日近所の空き地に棄てに通うのが日課のようです。前回も書いたようにスコップやママさんダンプなどのほかにエンジン付き小型除雪機が良く売れたそうです。
以前から所有している隣家の玄関前はすぐにきれいに除雪され人力と機械力の差を見せ付けられました。数日後もう一軒となりの友人がエンジン音を響かせて除雪機を操作していましたので、てっきり隣家のを借りて始めたと思い傍に行ってみると真新しい隣家のよりも少し大型の機械でした。やあ買っちゃったよと振り返ったとたんに機械の向きが変わって雪はきれいに除雪された隣家の玄関前に飛んでいます、あわててエンジンを止めた友人は慣れないと難しいねと苦笑いです。やはり雪を数メートルほども吹き飛ばすタイプの機械では軒を連ねる住宅街では不向なようです。
また少し先では灯油を燃料とした融雪機が使われていました。箱型の投入口にスコップで雪を投入するとバーナーが点火し、融けた水は箱の下からホースに流れ出します、これを道路に設置されている入水枡に挿入しておくだけなのでこちらが便利かなと眺めていました。その横を何時ものようにママさんダンプに雪を山積みして100メートルほど先の公園空き地に運んでいる人が通ります。その人が戻ってきても融雪機に放りこんだ同量の雪は未だ残っています、うーんこれも考え物だな、そこで私はカーボン融雪剤を撒いて春まで待とうと心に決めたのです。
この時期は日中の温度が上がっても夜間は冷えこむので融けた雪の表面が凍って翌日午前中くらいは深い積雪の上でも埋まらないで自由に歩くことが出来ます。朝の堅雪は春先の風景で私たちの子供の頃は通学の近道にしていて前夜に通ったと思われる野ウサギの足跡の上などを辿って歩いたものです。
先日も車道は除雪されたが歩道が未だなので危険防止のため小学校が休校になったとのニュースを見て、ふと昔の通学風景が思い出されました。私はこの積雪と堅雪を利用して伸びすぎて困っていた庭木の枝を切ることにしました。はしごも要らずに鋸が使える良いチャンスを逃すことはありません。枝には既に花芽が膨らみかけていてました。きっと積もった雪の表面は堅雪でも地表近くも春の兆しが始まっているはずです。
隣接する空き地の雪ノ下には昨年沢山収穫が出来た野苺が生えています。海苔の空きビンで 10本ほどの野苺ジャムと、ブルーベリージャムを自家製ヨーグルトの味付けに使いましたが先日で品切れとなってしまいました。今年は通年食べられるようにもう少し収穫しておこうと雪の下の野苺に期待しているところです。
その夜ふと思い出しインターネットで「雪ノ下」を検索してみました。花の名前の「ユキノシタ(雪の下)」は晩春から初夏に咲く花で5弁の花のうち下側の2枚が白く大きく上側の3枚が薄い紅色で長い雄蘂がある花。頭にヒマラヤが付く「ヒマラヤユキノシタ」は鮮やかなピンク色したつつじのような花で、「雪ノ下ほうれんそう」は甘くて美味しい食材で、「雪ノ下の春」となるとサルバドーレ・アダモの歌、などなど「雪ノ下」のついた言葉はたくさん出てきました。「雪ノ下ほうれんそう」とは種類なのか、大根や白菜などを畑に浅く埋めて雪の下にしておくと甘味がついて美味しくなる聞きましたが、これと同じ保存法の呼び名なのかは不明です。
雪ノ下の野苺が大きな実をつける夏から秋にかけての収穫期を思い浮かべ早くこのドカ雪が融けてくれるのを待つこの頃です。(GPAPA)
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