未成熟大豆(枝豆)のこと
9月に入るとジャガイモやタマネギ、かぼちゃ、とうもろこしと畑の幸は豊富だ。写真は今日の台所シーン。手前のざるの中は、えだまめ。未成熟の大豆のことを枝豆と呼ぶ。うちでは味噌用のキタムスメと煮物用の黒大豆を作っているので、それらの未成熟モノがこの枝豆である。味は品種によって違い、おおぶりの黒大豆の枝豆は深い味わいである。
収穫シーズンは毎日4人家族でこのざるいっぱい食べるのあるが、不思議と毎日食べても飽きない。植物繊維はもちろんやビタミン、ミネラルも豊富で、少しだけの海塩で煮ると自然の甘さをひきたてる。
生育段階の大豆は根粒菌と共生し、空中窒素を取り込むため、窒素肥料を必要としない。化成肥料を投与しなくても十分立派に育つ。(前年に堆肥は入れているが。)また農薬も使用したことがない。年によっては、アブラムシが媒介するウィルス病にやられることもあるが、被害が多い年でも1〜2割の減収で済むので、使用する必要がない。
大豆になる前には大量の葉や茎を地中に落とし、根粒菌のついた根は地中深く伸びているので、土を耕し、土を肥やす効果もある。大豆のあと作のジャガイモの生育もよくなるのである。
大豆になると豆腐、味噌、煮物など食材としての用途も豊富。手作りの加工食品を食べたら、量販品は食べられなくなるほど味の違いがわかる食材でもある。
この未成熟大豆=枝豆に問題があるとしたら、それは枝豆に欠かせない麦酒を呑みすぎることである。なので、このところ枝豆をゆでた後、炊飯器で炊いて「枝豆ごはん」とし、麦酒の摂取量を控えることにしている。
記:ポテトファーマーズ 2004-9-5
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