故郷の川に戻るカラフトマス
いまカラフトマスの遡上がここオホーツク海につながる各河川に見られます。
数日曇りの日が続いていましたが今日は秋晴れの良い天気になりました。さっそくカメラとつり竿を積んでねらい目の川に行ってみました。八月にはやぶ蚊が襲い竿を出せないくらい生い茂っていた夏草も台風のためか倒され見とおしは良くなっていました。
いつものように川に入ろうとしたら水中を走る魚影が見えました、カラフトマスです。例年より早いようだなと思いながら見ていると川底が細かい砂利のところに産卵のための『ほり』が確認できました。雌の周りには少し小型の雄が数匹上ったり下ったりしながら産卵の時を狙っていました。またその卵を狙った20センチほどのアメマスが群れています。
ルアーを流すとそのアメマスがいくらでもヒットします、バシャバシャと音がするのでカラフトマスは『ほり』を離れ岸の草むらの方に逃げますがすぐに『ほり』に戻って来るようです。
そこから下流でも上流でも時折バシャバシャと魚がはねる音が聞こえ、この近くでも相当数のカラフトマスが『ほり』についているようでした。水中に立ち込んでいても静かにしているとすぐ足元を遡上して行きます。遠くにトラックの音、近くでは水の音と魚のはねる音だけがきこえます。既に産卵を終えた魚が石の陰で白い腹を見せているのもあります。のんびりとした時の流れと自然界の厳しい営みを間近に目にする事の出来た一日でした。
マスが産卵床のある渦の右手に近づくところと、音に驚き雌が岸辺の草むらに避難したところと、卵を狙うアメマスの写真が撮れました。
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