雪が畑から消えるとすぐに収穫が始まる畑作物はなんでしょう？答えは「長いも」です。自然薯を改良して作られた作物で青森県が産地として有名です。北海道ではオホーツクの東藻琴村もおいしい「長いも」の産地として知られています。
「長いも」の生育は、前年春に種いもを植え付けてからつるをのばし、秋遅くに地中深くに大きなイモをつけます。多くは秋に収穫されますが、一部は残しておいて春に収穫されるのです。
マイナス２０℃にもなるオホーツクの冬でも、雪に覆われた土の中では氷点下になることはありませんから凍ってしまうことはありません。自然の貯蔵庫の中で春まで保存されているのです。雪の下では徐々にでんぷん質が糖化して味わいも深くなります。春の長いものおいしさは、春一番の楽しみです。
（あんしんサポーター：ポテト記）