能取湖漁業の主力はホタテの稚貝育成だ。波の静かな能取湖はホタテのゆりかご。レポーターは、今回もワールドワイドな漁師、ヒゲのInoさんにお世話になり、稚貝を育てる現場をリポートすることができました。
午前7時。卯原内(うばらない)港は、いつになくに賑やかだった。船はひっきりなしに出入りするし、船着き場と体育館のような建物の中には、200人以上の人々がいて熱気を感じるほどだ。船着き場で待っていると、背筋を伸ばして船を操るInoさんと漁船が入港してきた。ほどなくして、Inoさんの「ちょうちん揚げに行くぞ!」の一声で、船に乗り込み出発。
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能取湖・卯原内の港 |
出港 |
あちらこちらで「ちょうちん」を引き揚げている漁船が見える。動力の助けを借りるとはいえ、かなり重いので今回は二人一組での作業だ。
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「ちょうちん」をあげる漁船 |
いよいよ「ちょうちん」揚げが始まる。このちょうちんは、ホタテの産卵の季節(6月)にこの場所に沈めておいたものだ。綱をたぐり寄せ、積み上げていく。1時間足らずの作業で、船いっぱいになる。
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